エンドゲーム観た。
ひさびさに映画をみて、処理しきれない気持ちに悩まされた。きっと作りこまれた映画のねらいどころというものは、決まって観客に色々と感想を抱かせるところだと思います。
それが、不眠症が再発するレベルで私にはきた(笑)
あまりに寝れないので、とりあえず1回観たうちで、好きなところコメントします。
あ、がっつりネタバレしておりますし、1回だけなので記憶違いもあるかもしれません。
<好きなシーンとかキャラとか>
★「一緒だって言ったじゃないか!負けるときだって!」
⇒スティーブは『シビルウォー』のラストで手紙謝罪し、いつでも連絡が取れる携帯をトニーに贈ってますね。スティーブは自分の言葉で自分の気持ちを示しているけど、トニーは盾を取り上げただけで、このシーンまでスティーブに本音を語ってない。
⇒本当はどんなときだって一緒にいてほしかった、ソコビアの協定の時だって自分に味方して欲しかった。さかのぼればウルトロンの時だって、皆を危険にさらすぐらいならスーツを配備したかった。支えて欲しかった。だって家族だから。そんなトニーの本音が痛いほどスティーブに突き刺さってますね。スティーブが受け止めてるのも、いい。
★「受け取れないよ」「…父親が君に作ったものだ」
⇒仲直りツール、シールド。この台詞は痺れる。
★全体的に素直でいい子なネビュラ
⇒すごい葛藤を秘めながらも優しさを出せる子、ネビュラ。ロングランなメインキャラ以外にここまで鍵を握って丁寧に書かれてるというのが、本当に嬉しい。
⇒トニーと遊ぶシーン、暴力にでないの偉いと思いません?!めっちゃいい子!
⇒今度こそ選択を間違えないネビュラは、ガモーラの手は握り返すし(二度と握り返せない手)、自分の間違いも自分で手を下す(いっさいためらわない)。
★みんな大好きアントマンおじさん
⇒大好き…………世界を救う、おじさん。5年という月日に面食らっても、彼もやっぱりヒーローで、打開策に果敢に挑むんですよね。周りの意気消沈を吹き飛ばすような明るさが好きです。
アントマンだから、スコットだからこそ支えられるアベンジャーズ、みたいなものを感じた。距離感の保ち方が絶妙で、しかも安定感アップ。
★タコス吹っ飛ぶ
⇒アントマンおじさんだから、このギャグパートは全部許す。「マジ飢餓レベル~!」ってサンドイッチ頬ばってたのに、その後のタコスの悲劇やばい。
★ナットの髪の毛
⇒きっと染め直すのを諦めた赤毛が素敵。苦労もしてるんだろうけど、やっぱり赤毛が好き。
★エンシェントワンの説得を試みたバナー博士
⇒幽体離脱でバナー博士をちゃんとビジュアル含めて出してくれてありがとうございます。中身に入り込めた。ハルクフェイスでやられてたらたぶんコーラ持って家帰ってた。
師匠が先々を知っている。その裏の顔は知ってるけど、それもこの一コマの悟りにこめられていると思うと、『ドクターストレンジ』がもっと好きになる。
★「…ハイルヒドラ」
⇒ヒドラキャップオマージュ(自己引用?)。大好き。
痴漢エレベーター(『ウィンターソルジャー』)と対比させながらもキャップの手段を選ばない潔さが現れたシーン。ラムロウの顔みた?みた???最高だったね???
⇒こうやってヒドラに一杯食わせてもいいと思うんだ(『エージェントオブシールド』ドラマ履修済み)、向こうもクズばっかだからね。
★ピーターとハグするトニー
⇒トニーからいった。それだけで十分。ずっと5年間、トニーはこうしたかったと思うし、出し惜しみなんかするかって思ってたと思う。
★「アベンジャーズ、…アッセンブル!」
⇒ナターシャがいないから涙が止まりません。
★ロキちゃん好き…
⇒キャップに変身したり、兄がいるからかちょっかいかけたり、テッセラクト(四次元キューブ)もってトンズラこいちゃうロキちゃんはやっぱりまだラグナロク前感が満載。
★(ラスト)ダンスのシーン
★(70’sスリップ)どうしてもペギーを窓越しに見つめるキャップ
⇒どうしてもスティーブが欲しがって、いつか…と夢を見たシーンのせつなさが。窓越しにも彼女に何かを伝えたかったんだろうなと思った。せつない。
<怒っているところ>
映画が「集大成」であることを考えてみてるので、最初は「まあいいんじゃない?」ぐらいな気持ちだったんです。老キャップを見るまで。
その後、観終わって「集大成」という概念を認識できなくなった後に、本編内のキャラの描写の濃淡にブレがありすぎてみて情緒不安定になった。
「集大成」なら飲み込める。
この一言につきます。
突き詰めると、キャラってこんな発言や行動する???みたいなのがすぐに思い浮かぶし、ストーリーは一点はあ?って思うところが。
自分の解釈をぶちまけて行きます。
★マルチバースかしらんが、なぜスティーブはトニーのすすめとはいえバッキーを置いて自分の思う通りの(?)余生を過ごしたのか
⇒この世界線のバッキー報われなさすぎて、バッキーもうここに入れなくていいやんておもった。タイムトラベル時に横で送り出させるという苦行。「アベンジャーズ、…アッセンブル」でも隣に配置しなかったのに???
⇒ずっと一緒。バディで約束している、エンドオブザライン。
血清きれた(誰かにやってもらったのか?)老キャップと冷凍されてた若バッキー(悟ってるし許してる)ってバランスどういうこと?トニーの助言を、今ここできくのですか?
バッキー許すだろう。バッキーはいいやつだ、彼氏力53万の男でホワイトウルフだからな。でもこれはスティーヴが自分で自分を許さないとおもってたんだが…。
それを「許す」ことができるようになった、トニーのおかげ(すすめ)で…てなったとしても、スティーブは結局平和に暮らせないと思うんだ、苦しんでる人を目の前で見過ごせないと思うんだ。間違ってると思ったらひっ倒しにいくとおもうんだ、、、ちがうのかな…これはスティーブに対する私のわがままなのだろうか…
⇒バッキー要素薄くない???ねえ???
★ストーリーを思い切りディスると、ナターシャはなぜあそこで死ななければいけなかったか、なぜあの人選か
⇒ここらへんからもう怒りが振り切れてるので口調が荒いですね。
⇒なんで『インフィニティーウォー』と同じように殺すし、カメラワークも同じやねん。二番煎じをアベンジャーズにも味わわせる、失わせる意味、今あった?もうビジョン失ってますよ????
⇒しかもペアにホークアイて、彼の家族と引き換えになにを背負わせるんだ?!
⇒この二番煎じが涙頂戴シーンだけの理由なら、誰かが死ななきゃの人選なら(コールソンパターン)、「アベンジャーズ、…アッセンブル!」にナターシャがいない方が相当意味不明だなと思ったんですよ。
⇒二番煎じじゃない、アベンジャーズ側にも業を背負わせたいのだとしたら、ナターシャとクリントのペアならやり遂げられる…ってことなんだろう…。
⇒普通にネビュラはソウルストーン知ってて助言をしているはず、サノス一人で帰ってきてるので知ってる。「集大成」なのでそこは触れてはいけないのかな。
⇒冷蔵庫に入れられた、と言った方がいらっしゃったのですが、このパターン続きすぎて辛いわ…。ナターシャにもっと触れてあげて。トニーと同じくらい触れて欲しい。
★結局はスナップ以外で失われる人が、重ねて傷になっていって後気味の悪さだけ残る
⇒ワンダとホークアイは特に傷つくようなポジション…。
⇒タイムトラベルが可能なのに、コールソン、ピエトロ、ヴィジョン、ナターシャ、ガモーラは戻ることのない死、しかも作中でヴィジョンに言及なしで、すくいなし。
タイムワープする時点にもっと皆で葛藤しても良かったと思うし、『インフィニティーウォー』意味ないだろ。ワカンダのヴィジョンに言及して欲しい。
⇒アッセンブル後のワンダが怒ってるから、5年前の「あの時(ヴィジョンを失った時)」がまた始まったはずなのになんだか間が空きすぎて、(そうだったそうだった…)てなるの。悲しい。
★ギャグか真剣かどっちかにせぇよ、泣けないわ
観劇でも良く感想で言うんですが、やっぱ「バランス」。ギャグで笑ってる次の瞬間にシリアス…シリアスの尾を引いたままのブラックジョークなどは特に作りとしては観客に優しくない。
今回は特に気になってしまったのです。
⇒ハルクとロケットが呼び戻しに行った、ソーの合流シーン全て不愉快でした。多分あえての演出だと思うけど、今までのソーらしくもない、『ラグナロク』は夢かなにかだというのか??
⇒ここからギャグパートに対する不安が。
⇒「アメリカのお尻って感じ」「アメリカのケツね…」は笑ったけどここで出されても、心からわらえへんねん。『アントマン&ワスプ』で出してくれ…。
⇒『ガーディアンズ~』OPのスターロードのところは笑いつつ、あのスターロードのカッコいいオープニングシーンにけちつけられるのはGotGファミリーだけだとも思ってむかついてしまう。ローズ大佐ごめんなさい。
⇒バナー博士featuring.ハルクが、序盤ちゃらけすぎて不安定感。頭の良さを感じないので、新キャラ人物になってしまっている。いや、実際それを狙っているんだろうか?
おい、漏らしたスコットがかわいそうだ…真面目にやってくれ。笑えない…。
⇒最後の船長を無言で勝ち取りたがるソーは流石にまったく笑えない。クウィルはガモーラを探したいだろうし、GotGファミリー皆その目的だと思うけど…。
★ソーは積み上げてきた自覚と自信とその能力をすべて手放したパターン
⇒PTSDならあれは仕方ないんだろうか。ソーってあんなキャラだったか???『ラグナロク』の成長はなかった世界線と思ってみないと、心が死ぬ。
⇒ソーはもっと心が高潔で向上心があるリーダー気質、『ラグナロク』でロキすら認めた。なんでやねん。『インフィニティーウォー』のロキが泣くぞ、あそこまでロキに言わせてソーがリーダーじゃないパターンで終演ってなんでやねん。
⇒ソーは映画の数の分だけ成長してきたキャラだとおもっていて、『マイティソー』1~2ではまだまだ青二才リーダー(?)だったのにも関わらず、『ラグナロク』で「民のため」「アズガルドのため」を示してきた。なのにリーダーは向いてないや、って自分で自分の努力や成長を投げだしたことに、むしろそんなキャラだっけ?と思いました。
⇒体型にはびっくりしたけど、それよりも態度や口調が『マイティソー』1に逆戻りどころか、心の中のロキがニューアズガルドを家出するレベル。フリッガ母は丸め込み作戦に出たんだが、優しいなあと思った。
⇒ビジュアルをビール腹でパンフレットに載せてよ、中途半端でしょ、初志貫徹してよ。クリヘムじゃなくてソーなんでしょ、そこはそうしてよ。
★ムジョルニアがメイン武器になるキャップは解釈違い
⇒申し訳ない。ちょっと使うぐらいがよかった。がっつり自分の武器にしてしまったことに、持ち上げず呼んで手に握った(ように見えたんですけどあってます???)ことに、ええ…っていうがっかりが。
⇒キャップいつのまにアズガーディアンよ、ハンマーこなれてどうすんのよ。雷使えてどうするのよ。
⇒ソーはそんな武器を粗末に扱うキャラでしたでしょうか。否、ハチャメチャ大事にしてた。なんでや、工藤。
トニーのさいごは、ガントレットのストーンがナノ技術でが移った時点ですぐに理解しました。
たぶんトニーは前の戦闘からガントレットをもぎ取る事は不可能と分かってて、ストーンを移動させられるようにガントレットを設計したはず。
自分のスーツにもその技術を同期しているはず。
来るさいごのために。
パッチンしないパターンでサノス殺してほしかった。指パッチンにこだわるのは、トニーのさいごのためだけ。
指パッチンがずっと嫌な予感になってた。で、結局じゃないですか。
ぜんぜんだいじょうぶじゃない、トニーがいない世界はさびしいです。
<一回目の感想おわり。>