今年もやってきた。むっちゃ変な企画。もう何年やってるんだろう。
もはや止めるきっかけ失ってる気がするのですが…、これはチケットが取れなかったらやめる的な感じですかね。
他の食レポとか、オリジナルの小説とか、普通に仕事とか自分自身のことで他人に伝えたいことがあったはずなのに、このブログ、サンレスの食レポに完全に乗っ取られています。
想定外だったなあ…(遠い目)。
オリジナルの小説は今後は上げると思います…自由にやっていきたいです。
今年も総評価としては、とても美味しかったですー!
そもそもコンセプトのレストランショーにおいて、本気で食レポするのはネタでしかないです。
なぜコンセプトレストランなのに、メニューにいちいち面倒くさいこと言っているのか、となるかもしれません。
『ネタ』だから、本気で食レポをやっているそこを忘れてはならない…、と私も心にとめております。
総評価としては、非常にどれも美味しかったです!
個別の料理を批評すると色々コメントしてしまうのですが、全体として美味しいものしか揃えていないというレベルの高さ。すごいです。
毎年、コンセプトメニューを考えてショーをしてくれるというだけで、本当に頭の下がる思いです。
…一つ、言えるなら、ゲストにもう少し食事を楽しませる余裕が欲しいなと、言えるなら!
言えるならですけど!!
ゲストはサンジ君にメロリンして、ショーを見に来ているとしても、無茶苦茶せわしなくて説明も早足で時折とんでもないメニュー説明をぶっこんでくる。
食べに来てるというより、本当にショー見て、出た食事をかき込んでる感が…?
今年はもうほぼ食べる時間ないと思って絶望しました(笑)
■オードブル
~交ざりあう愛 ヴィシソワーズ パリソワール風、甘エビとアボカドのタルタル、サラダドシャルキュトリー~
今年のお皿の構成はワクワクします!
スープの器の下にアボカドと海老のタルタルが隠れてる。
コンソメジュレも添えられてて、これは何が始まるのかな…という期待感が。
前にはオードブル系の冷菜が。
これがサラダドシャルキュトリー…!キャロットラペ美味しかったです。
シャキシャキして、味もすっきりした酸味でまとまって、ハムの脂の味と上手く合わせられてて美味しい!
待って、スープ…。
サンジくんがなんか色々説明してくれるんですけど、
パリソワール風ということは、ビシソワーズとコンソメジュレを一緒に食べる冷製スープ。
ビシソワーズが大好物なので、コンソメジュレをスープにまず突っ込んでしまいました。
いやまて、スープだけを味わわなければと思ってスープをすくった途端、時間が止まった。
待って、これ普通のビシソワーズじゃない、炒めた玉ねぎ入ってる。
そこまでは、玉ねぎの味もすると美味しいよねと思ってたんですが、口にまずスープ部分だけ飲んだら、味が無い。
なんか向こうの方で、味が微かに踊ってる感はある。普通に食べるとなんだか味が無い。
玉ねぎを口に入れると玉ねぎが食感も味も邪魔して塩味もパンチが無く、味が無い。
コンソメジュレを一緒に混ぜて食べて初めてやっと「スープだ」と思ってしまいました。
サンジくんの「香りを楽しんで」発言が謎。
香り?ここで香り?香りなんか分かるはずもない。
向こうでちょっとジャガイモが手を振ってるのは見える、でももっと近くに居てほしいのに居ない。
ジャガイモ、ああ、ジャガイモ…。
(皆様おもいおもいのジャガイモの曲を思い浮かべてください)
味はバイタルレシピだから薄味仕様でも良いだろうと思ってたんですが、香りなんか口の中に広がらないよ、ジャガイモとクリームの濃厚なのにどこかすっとすっきりするような香り…とか想像しても、妄想でしたよ!
サンジのコメントがなんとなくプロっぽくない、ジャガイモをもう少し前線に送り出して欲しい。
あとコンソメあって成り立つスープは、なんか違う。それぞれでも『ウマイ』を、合体させて『バリウマイ』にする足し算のはずが、お互いにないと成立しないのはなんか違う。
ハンスに美味しいですかと聞かれて頷いたのは、ゆっくりと口に含んでめっちゃ味を探して食べてそう思ったので率直にウンウンと頷きました。
味を探すのに結構時間かかります。美味しい。
混ぜたらすごく美味しかったです!玉ねぎちょっと食感邪魔だったかな、味の中に大きさがばらついてる玉ねぎが顔をだすとなんか口の中が騒がしい。
美味しさと騒がしさで混乱してました。(笑)
あと海老とアボカドのタルタルは、またキヌアできましたよ。
ここまでくると笑う、スーパーフードとかどうでも良い。何年もずっと登場してるのよ、そのスーパーフード。
私とキヌアは、ここだけの長年のダチなんですよ。
バイタルレシピの言い訳にしないで、普通に食べますから。
味付けがスパイス風味で、なんと形容すればいいのでしょうか、カレーのような…なにか癖のあるなにかの…。
なにこれ?なんだろうこれ?
ソースがアボカドと超ケンカしてる、しかもちょっとソースが勝ってる。アボカドがソースをタコ殴りにして取り込もうとしてるけどちょっとソースが目立つ。
海老なんかもう既に負けてる、アボカドの後ろでぺしゃんこになってる。
何だろうこれ?本当に…何だろうこれ…?
なんか美味しい、なんだろうこれ…?
■メイン ヴィヤンド
~ローストビーフ 彩り野菜添え レディへの愛を込めたソース ムータルド、牛タンのショーソン~
今年は一回なので、お肉料理を選びました。
見た瞬間、皿のバランス崩れとるやんと思って、笑ってしまった。
メインにしたいローストビーフ、1枚。
パイ(ショーソン)、ポーションでかすぎんか?(笑)
ソースは安定感あって美味しい。
マスタードソースながら、酸味ばかりが主張しすぎない味付けでお肉に旨味をぎゅんと足してくれます。
なんか、ローストビーフ一枚という構成にマッシュポテト、パイにそのソース、どう食べたらいいのか分からない。
味はめっちゃ美味しい。でもまだなんか戸惑ってる。
トラ男が「ケール」だ「マスタード」だ説明してくれるんですけど、もうさっきのスープとタルタルで激萎えしていたので全然聞いていない。
揚げたケールむっちゃ苦いですね。(笑)
全体的に味は薄めに仕立てているのかなという印象を持ったのですが、素材は確かに立っているところもあって、季節のトウモロコシ、パプリカ、カボチャも美味しい。
ただパンチが凄い弱い。
ソースも安定性の良さが、一方ではパンチがいまいちで、ローストビーフ食べてる感はなくて、お肉に美味しいソース…美味しいとなってしまいまいました。
つまり、パイに全部感情を持っていかれてしまう。
パイ、美味しかったです…。
バターの香りがして、サクッとした食感が保たれてて…お肉も弾力があって(タンだからかな?)オーブン担当が優秀すぎやしませんか。
■アソルティマン・ド・デセール
~ガトー・ダマンド 愛と美のクレーム・シャンティ~
クレームシャンティって、生クリームですよね、コラーゲンが入っているとのことでしたが、乳製品…なのかな?
乳製品のクリーミーさはない気もしたのですが、ガナッシュタルトの濃厚さを邪魔しないしむしろさっぱりと食べさせてくれて相性がいいなと思いました。
イチゴ、クレームシャンティ、ガナッシュ、オレンジ、フィナンシエの構成で、スプーンだけでも食べれるようにタルト生地じゃなかったのは良いと思ったんです。
食べにくい!!
スプーンで全部食べるのはしんどい!!
味は最高です。よく考えられています。
ベーリームース、コンデンスミルク風のクリームが挟まったマカロン、チーズケーキ。チョコをかぶらせずにアソルティにしてるの良い。
甘酸っぱいと甘い、の味を上手く分散させています。
マカロンのクリームが甘くておいしかったです、最後まで残して目で楽しんでました!
サンジくんぽいハートとラインが入ったデザインが可愛い。
デザートがのクオリティがなんかおかしい。
うま…!
あらゆるコストがかけられているように思います、去年とはまたテイストを変えています、パティシエ、私とハイタッチしましょう。(笑)
今年は食べる時間もなかなかないし、メインにパイとジャガイモが出て、パンを多くの人が残していたのが残念でしたね…。
できれば、下げるお盆に積み上がるパンを…あれをあまり見たくなかった。
私もギリギリ食べきったんですが、お皿を下げるスピードが尋常でなく早くて、パンが消費できるメニューが無い。
頭が痛い問題ですね。
食べ残しが廃棄に回るのを、サンジくん嫌がるだろうと皆一生懸命食べているのですが、パンがメニュー構成から浮いてしまう。(笑)
パン、ドギーバック(お持ち帰りパック的な)に入れてほしい気もするけど、こうも酷暑が続くと持って帰らせるのも辛い。
メニューの内容ではなくて、ショー自身がああだこうだというのは趣旨から外れるので述べないようにと思っております。
やっぱりレストランショーというのであれば、食事を楽しみたいし、周りで展開されるショーも楽しみたい。このバランスというのは非常に難しい。
メニューを楽しみにするという、楽しみ方もあるのでは?と思ってこの企画を始めたのですが、今年を機にやめようかなとも考えています。
あくまで、レストラン”ショー”なんだなと理解が進んできております。
過去二年ぐらいは、美味しくて、ショーも安心して見られていたんです。
だって、理由はコロナが流行っていたから。
キャストとゲストが一定の距離を保つ必要があって、ファンサービスに一定の間合いがあって、食事をせめて楽しんでほしいという優しさをひしひしと感じました。
今年は、終わった気持ち、コロナ流行前ごろのサンレスの気分。
色々と見て食べて、疲れがすごい。(笑)
ゾロとウェーイと乾杯させてもらってましたが、その後の視線の集中が凄くて、「はわー!!」状態でした。
ゾロを撮るために私が写ってしまった方、すいません。
内心「他のテーブルだったら私も写真撮るのに」と思いながら、ファンサに嬉しいけどもカメラ画角に入ってしまっている恐れ多さで、生きた心地がしなかったです。
(絶対に全身にモザイクしてくださいね(笑))
あの時、ゾロ、楽しく飲めて嬉しかったです!
ありがとう!絶対に忘れません!
なんとかコロナ禍の苦しさを乗り越えましたね。プレショもサンレスも。
そして、デザート美味しいの…ただただ幸せで、最高です!
来年も楽しめるように、また、楽しみに待っています。