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日々の幸せなことしかまとめない。

描けないチーム(しごとのこと)


一緒に仕事をするなら、まず見取り図を書いてほしい。




私は人(社員さん)の下についてゴーストライター兼リサーチャーをしている。

非正規勤務の闇なんてのは、まあまた次の機会にと許容できるほど、皆気が狂ってる。

 

今回は、これを分析考察してみた。


 ①全員コミュニケーションに難がある(これは私も含めてなのかもしれない)
 ②何を作りたいのかイメージせずに、いざ、発車!(まてまてまて)
 ③『仕事』はあるのに、指示がなく、『できるところからやろう!』と言われる。(自由か?)

 

ただただ「くそだ!」ということは簡単なのですが、それがどういうものなのかを分析して考えてみるということも仕事の作業でするので、練習のようなものです。
考えると、理解ができてきて怒りが収まる気がします。

…怒っても「気がイってるから仕方がないか~」ぐらいには思えます。(許してはいません)





①全員コミュニケーションに難がある。

ちなみに私にも難がある。薬を飲んでいなかったら、声の震えがひどすぎて電話も出れない。今は大分回復して通常の人間をやってますが、この話はまたの機会に。

 


うちのチームは、例えると私含めて全員人間初回組だとおもいます。

輪廻の中で前世はなんだったの…?私は多分虫だと思う。


とにかく、チーム業務なのに普段何もコミュニケーションしないのが社風だったようです。だから私が通例のように送った報連相メールも、なかなかみない、ちなみに返事もしない。

互いに送りあったメールすら「みてないわ!ハハハ!」とか言い出す、狂気だわ。


仕事を与えられたので、質問しようと話しかけるとビックリされ、指示をあおぐと逆に質問されて攻守交代することもある。なぜだ?教えてくれずになぜ私があなたに教えるんですか?

やった仕事は報告せず(ちなみに作っているのは一つの作品なので、誰かが更新したら知りたいと私は思う)、作業の資料を報告した証拠として渡してるのにその場で手渡しで返してくる。(さようなら証拠)


これで仕事が仕上がる方が奇跡じゃないか、と私はすごく思いました。

修正を繰り返したり、指示をあおいで書き足したりと、ゴール地点まで仕上げるのがなかなか難しい。


内容の質問してるのに悩んだままスルー、というパターンもあり。

そのあとの修正中に質問した箇所の仕上がりを怒られたり。

そして、いつのまにか仕上げをした誰かが提出して、完了。

…いつのまにか仕上がって提出されてるやん、というのを私は今まで3度ほど食らった。納品完了報告とかない。

会話しろよ、できたよ!って言うだけじゃないか!と思いました。

 

まあゴーストだから、いう必要がないのかもしれませんね。

 

仕事をチームでするなら、互いに何をしているのか、どこを担当するのかを打ち合わせすると思っていました。できたなら一緒に「「「できた!」」」と喜びたくないのかなと思ったんですが…。

このチーム、コミュニケーションを取ろうという努力は一切見えないのです、できればただ流れてくる仕事をそれぞれ一人で作って流していきたい…みたいな殻をメンバーに感じてます。

 

でも、それは無理なんですよ…作品が大作なので…。

 



②何を作りたいのかイメージせずに、いざ、発車!


基本的にゴーストライターは、指示および注文してくれる人の意向に沿うように作る。

しかし別枠で仕上がり内容のヒアリング、構成の提案がある。

 

そもそも『指示する』って難しいですよね、他人に自分が理解している内容で伝えたけど、その人には伝わらないなんて普通だと思います。

私は自分が仕事をしやすいように「これを作って!」と言われたときに、考えつく構成や質問は最初に並べて細かく指示をもらおうと務めるようにしています。



さて、うちのチームの場合。

 

仕事が来た。→とりあえず発車!→基本になるデータ揃えて並べた。→チェックをなぜか通過してしまう。→んーーーやっぱ違うかも、と誰かが言い始める。→結局今年用にカスタマイズで全面リテイク×5回。→残業地獄


構成考えとけ。この数ヶ月を返せ。

 

隣のチームはちなみに、

・仮説を立てて検証して作品の内容にの濃淡がでるようにする

・請負チームが思う見栄えがいい構成を推していく

という手法を通常で使うので仕上がりのクオリティがとてもきれい。

うらやましい…もっと綺麗なものを作りたいという気分にさせられてしまいます。

 

こちらは発車するスピードは早いんですが、検証に仮説を立てていなくてリサーチがしょっちゅう入る。ああ書こうかな?こう書こうかな?と悩んでいるのでぶれちゃうんですね…。

こればっかりは、チームが作品の組み立て方をちゃんと議論してないからだと思います。

 

…え?コミュニケーション不足ってこと?①に戻るってこと????


③『仕事』はあるのに、指示がなく、『できるところからやろう!』と言われる。


私はそもそもゴーストライターなので、作品に名前は載りません。補助員なので、人のやりたい仕事の「補助」をする役目です。

しかし。

いつも「できるところから、やってもらって(構わないですよ)」と言われる。

 

…スペースキャット案件になりますね。(スペキャ顔)

 

『できるところ』は、すべてである。(だってゴーストだもの)

「やってもらって…」と自由オブバイキング形式の仕事を与えられたときを、好きな順番でやっていく計画を自分でたてなければいけない。
もちろん、『一番にやってほしいところ』『欲しい表現』『載せたい資料』とかリクエストは最初は皆無で、私は『わかりやすそうゾーン』『早く終わりそうゾーン』から手をつける。

自由なのはうれしいけど、仕事の進み方としては最善ではないですね。

いつのまにかそうやってコツコツ作業を重ね、できそうな仕事全部片した。
私がついてる人は、その間何をしていたか。

 

なにもしていないのである!!!!

リサーチした資料は見ないし、記述の相談にもそもそも資料をみていないから乗れないし、「~~~風にまとめますか?」に②の状況ママで考えていない。

もちろん他の仕事はしていますが、構成なんて同時に考えられるしまとめた資料を見れば考察できるのに、まったく見ていない。

 

まったく見ていないのである!!!!!!!

 

上の長に、この資料はどうやって作ったのか教えてと言われ、沈黙。タジタジアセアセ。

しこたま怒られてましたよ。

作ったのは私ですが、ちゃんとどういう風に作るかは相談しましたし、もともと「これつくって!」と言われて作ったものです。

…まずい。まずいぞ。

指示ができないことをディスるのは、40歳越え管理職ポジションの人だけにしようと思っています。

私はこの「できるところからしよう!」さんに、怒りの気持ちをはっきりと抱くことができない。

 

指示を明確にするのは経験値がいるし、他人に理解をしてもらう指示は一朝一夕できるものではないと思うからです。私とのタッグもまだ1年にも満たないのです。

 

でも「できるところからしよう!」では、いつまでも私の好きなバイキング形式仕事で、作品のクオリティも上がらない。

自由すぎるのは職場の空気を察する能力を使いすぎて、精神的に摩耗もします。これが一番疲れます、察してチャンの彼女を相手している気持ちすごくわかる。

私ができるところが、作品に欲しいものと合致してなかった時はもうその日残業確定です。

 

もうちょっと優しくしろや、私はギャンブラーちゃうねんぞ。

賭けに負けたら残業確定ってなんやねん…。

 

それというのも、前も他の会社でリサーチャーをやってました。ついてた人は仕事の区切りが上手かった。

 

「この資料をまとめて」「この項目だけお願い」「ここだけ調べてこの部分を載せたい」…など。小さく区切られた作業はわかりやすくてミスが少ない。

しかも工程をその人が管理してるので、完成度もわかるんです。完成したら「できた!ありがとう!次いこう!」と言われた。



今ついている人には、こうなってほしいな、ぜひそういう風に考えるようになってほしいな、と思います。

私もサポートとしてもっと努力する必要があると思います。私こそ具体的に、これができる、と言うとか報告するとか。



…そう思うと、この仕事のコミュニケーションが占める比重は高いと思います。

だからチームは気が狂ってるけど、会話をやめて仕事ができるものでもないので、私としては「諦めてください」と考えています。自分にも、相手にも。

 

仕事や作業、得られる知識もろもろの内容が楽しいのが、ずるいです。私はこの仕事が好きです。



仕事の見取り図があったら、もっと最高なのになあ~!!!!