今回は、私の仕事ではない話をします。
入社後ずっとリモートワークで取り組んでいたが、緊急事態宣言解除後に出社習慣が始まったとたん、その後すぐにやめてしまった新入社員の記事を読みました。
要するに、リモートワークでは見えなかった会社の体制・習慣に疑問を持ち、見切りをつけたというようなかんじだろうかと思います。
通常出社になって職場の清掃を新卒に当然に課してるとか、会議がYESマンだらけで出席の意味をなしてないのにやってる、とかまあ企業として『あちゃちゃ』な課題は山積してそうだなとは思ったのですが。
この記事を読んだ最初の感想は、『お前の朝の時間が掃除にあてられたところで、なんぼなもんじゃい?』でした。
面倒な上司の机の上を片付けろと、30分早く出社を促されたとて、私は『それごときで会社というコミュニティの中で、平和過ごせるならやるぜ!』と思うタチの人間です。
せっかくこのご時世で就職したのに、すぐに辞める理由にはならないな、と個人的には思いました。
例えば、朝早起きするには難しい睡眠障害を抱えてるとか、
掃除の時間がセクハラ・パワハラの温床タイムになっているとか、
飲まなければならない薬が早出出社のせいで飲めなくて健康上困る、
とかなら『クリティカルな問題に対応できない会社なら辞めた方がマシだ』と思ったと思います。
この記事の会社は下らないことさせて何が楽しいのか、めんどくさい慣習を持っているので全てを良いことだとは思いませんが。
それでも、クリティカルな問題なしに、早出して上司の机の上を掃除する必要がある、だけで会社を退職していたらキリがないなと思います。
そして、社員による稼働前清掃の習慣がある会社は、けっこう存在しますよね。
そんな古めかしい習慣は、例え急遽リモートワークが導入されていたからといって、最新にすべてアップデートされる訳ではないんですよね…。
古めかしさから「このコロナのご時世だから!」と一瞬のうちに消滅というわけにはいかず、ほったらかしのままにされてしまう。
私の前職のトップは『トイレ掃除が金運のもと!』をモットーとし、清掃会社が入ってるテナントビルなのに、社員に毎日フロアのトイレ掃除をさせるという、迷惑千万な人でした。
時勢ゆえに追い付かなければいけないことや直さなければならないことは山のようにあり、対処はするけど、それは隅々まで届いてるとは言えない。
それが会社という複数人数が動かしているめんどくさい組織なのだなとつくづく思いました。
この記事の新入社員は将来の幹部候補で、非常に優秀で、社員が採点する作文もよい点であるので、会社と本人の思考はマッチしていたことでしょう。
なのに、稼働前の清掃を知ると、「失望」だと思ったそう。
始業前の掃除ごときで、将来の可能性を棒に振る方がリスクなのでは?と個人的には思います。
接客業でもないのにバカバカしいほど堅苦しい制服を着せられ、始業前に掃除の習慣があった会社で私は『まあ20分ぐらいだしな』ぐらいの感想しか持たなかった。
ちゃんと給料がもらえて、新人研修もしてくれる。
甘えても許される期間があり、掃除に心を砕いておくとお目こぼしだってしてくれた、その駆け引きでの『20分ぐらい』は弱い立場の新卒には有効活用しかなかったです。
その新入社員は、『古めかしい』という感想で気持ちが変わってしまったのだなあとおもうと、会社の中の習慣というのは新しいと古いのまぜこぜで大変だなあと内部の人間ながら思います。
まあ、失望だとかどうとかこうとか、の前に、『掃除の時間はじゃあ何かに変わる価値があるんですか?』と純粋に疑問に思って『なんぼのもんじゃい?』と思ったわけです。
私は掃除タイムを他の価値や時間で代替えできる器用な人間ではないので、屈して清掃してしまいます。
ああ、古めかしい人ってこういう私のことをいうのかもしれません。
私は古い習慣や面倒な人間関係のイラつきや失望もまあ我慢すれば、より良いものがトレードで得られるとしか思ってなかった。
というか清掃自体は、まあなにも感じなかったです。
『あるならばやります~仕事もないし』からのスタート。
社会人として力がない間は、右に我慢、左に我慢で、毎日我慢で沸騰しそうな気がしていました。
その中で掃除は『免罪符』の一面ももっているので、私はいつか清掃会社入ったテナントに移せと進言すればいいや!と思いつつ、見苦しい態度を掃除の頑張りで多目に見てもらっていました。
(その後、清掃会社の入ったテナントに移ったのに、トイレ掃除だけは残る。笑)
やめてしまった新入社員が次はよい会社を見つけられていることを祈ります。
掃除が習慣にない業種の会社は、掃除こそ他人(業者)がしてくれるんですが、その代わり仕事は山積み!なきらいがあります(今がそういう会社)。
他人に身の回りの世話してもらってなければ、仕事が終わらない忙しい業種。
たいがいちょっとブラック。
でもまあ、なんぼのものであるなら、切り抜けられるだろうと思います。
↓読んだ記事。
【日刊SPA!】アフターコロナで辞めた新入社員。リアル出社で会社の何に気づいた? https://nikkan-spa.jp/1672921