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日々の幸せなことしかまとめない。

観劇三昧さん@東京


東京タワー「PHANTOM」 のリニューアルと、もう一つの観劇してきました!

観劇を、『浴びる』という表現をよく使います。
音楽や光、演技の空気や雰囲気、舞台上からもたらされる様々なシーンを体験し浴びるようだなと、いつも思っています。
今回も浴びるように三昧してきた。

創作含めて勉強になる部分があり、
備忘録的に感想をメモメモします。


■東京ワンピースタワーのライブショーのリニューアル

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リニューアルされてて全てのテンポが変わってた。
3rdを慣れるほど見たのでビックリ。

アクターが新たなテンポを作っているということがただただすごい。
なんだか前回の面影がひきずっていて、私には全てがテンポズレを感じていたという。ただ昔の面影が邪魔なんだなと思いました。

しかも、今回のリニューアルは実際『ifパラレル(3rdが無かった世界線の出逢い)』になっているので、
初めて見た人は全然問題ないけれど、リニューアルと聞いて見るとやっぱり物語としては引きずってしまうのでした…。
DJの台詞をほぼ言えたので、さびしくて…!!!

むしろ別物や、別日設定として作っても違和感がない程のリニューアル。
「ドイツも!オランダも!」も聞けました。(笑)
そしてイワちゃん面白かった…!再現度高すぎる…!スモーカーが出てきた元の媒体がわからぬままでしたが…捕まる順番も意図も変わっていてびっくり。

応援しているサンジくんの蹴りが綺麗に弧を描いて決まっていて、
かっこよくて思わずにやりと!

相変わらずライブショーやグリーティングで、麦わらの一味の皆はきらきらとした世界を見せてくれました。すごい。
イメージ 3


■YOSHITSUNE~呪われた英雄~

誘われたので、観に行って来ました。


<総合>
・全体として、面白かったです。
・笑ったし、義高と大姫は悲恋すぎるし、木曽義仲は『木曽の最期』を習い済みなのでめちゃくちゃ心苦しい。頼朝の追い詰められていく描写は丁寧で、奥州藤原家は細かく背景や心情を演出してる。
・義仲はずっとかわいそうだけど、もっと追い詰められる段階踏んでもよかった気もしました。
義経はずっとずーーと『いい子』のままで、急に呪われた子になっていたので、こちらももっと時間をつかってほしかった。
 ⇒義経立つのに苦労しすぎたラストシーン、間が持たなくて視線がよそにいってしまったので、逆にそちらは長すぎました…。我慢の無い客で申し訳ない…。

<正味な部分>
・真剣なシーンをあと15パーセントぐらいみたかった。
 ⇒ギャグが多すぎた。後半の義経の追い詰められるシーンに至るまでの雰囲気が全然ギャグが邪魔で補完不足に至っている気がしました。

<一番すごい>
★一番演技がすごいなと思った隠密キャラ幻行くん。
 ⇒最初の登場シーンは演出上必要だったにせよ意味がわからなかった。失敗するようなキャラに見えないのになぜそこだけ人質にとったのか…。
 ⇒それ以外は姿勢も視線も、景時がいないときの優しい感じも、キャラにブレがなく、丁寧に演じてらっしゃるなと。最初から最後まで目が話せないほど役になっていて、キャラ丸ごと好きになりました。幸せになって欲しい…。(笑)
陰陽師白夜さん。
 ⇒もっと陰陽師っぽくてもよかったぐらいでした。笑い芸が本気入ってて、映画「陰陽師」を彷彿とさせました。最高です。
★弁慶さん。
 ⇒薙刀のシーンはくるものがありました。
 ⇒舞台をなごませたりピリッとさせたり、声ひとつしぐさひとつが弁慶。日本人のイメージ通りの弁慶像を全身から出してて、オーラが見えるレベルでした。


<なかみのはなし>
★まずは、ステージがあと1メートル広ければなと思った。ABCホールぐらいあってもよかったんじゃないかと。
⇒窮屈。これは客側の感想。
 ⇒場の作りにもう少し余裕があってもいいのでは…。これは演出側の感想。

★第四の壁をなぜ破ったんだ!!!!!
「あ、これウソついてるときにでるやつ!」この千里の台詞はアドリブでもないほうがよかったかな。
 ⇒ギャグ目的で作られた台詞とはわかる。わかる。面白い。でも冷めた。
 ⇒キャラが素になるシーンはそれからもあったけど、第四の壁をあの歴史感で越えなくても十分面白いのに、と落胆。

◆参考:メタ演出の面白さと、その注意点(https://souzouryoku.com/meta/
 ⇒そうなんだよな、、、面白いんですよ、デッドプールとかもそうなんですが、こういう演出は面白い。しかしその時は観客は「YOSHITSUNE」の世界を「演技」の世界と認知するので…本末転倒では?


★台詞のレベル感のアップダウンが激しくて忙しい。見ていて疲れる。
 ⇒武士言葉、丁寧語、ぶっきらぼうな言葉遣い、急に現代タメ語と解釈するのにも忙しい。聞いていて丁寧だな、粗暴な感じなんだなと会話を聞いていて、直後空気を壊すレベルの発言がでてくるのは何故?
⇒特に呼称、現代タメ語。時代感出てる雰囲気を台詞ひとつで破綻させたりで、見る側は『パロディ』か『平安時代』かのどちら想像すればいいのか混乱していく…。
 ⇒ギャグ要素一杯わらった。でもやっぱシリアスと切り返し回数が多くてつらい。これは台詞と同じ理由で、現代風に笑いをとる要素を入れてくれてるあとすぐにシリアスが来て、笑って、シリアスで、と切り返しの回数がおおくて感情移入に時間がかかってしまった。一番体力を奪われた。



…以上。

2.5次元イケメン舞台というカテゴリに入るものを初めて見ました。

実質、「時代劇」としてみるべきなのか「吉本劇」としてみるべきなのか、
見ながらドンドン困惑し始め、
悩みまくった結果、結論が出なかった。

「家族」や絆に飢えて温かで笑いある関係を望む義経
しかし現実は同族同士の「血の争い」に呪われるという展開。
この二面性がそれぞれを象徴しているのかもしれません。

殺陣に関しては、かっこよすぎたので、もっと舐めるように見たかったです。
(もともとUSJゾロにはまる理由もそこからぐらい、好き)

殺陣にもいえることですが、
気迫や感情の演技を浴びると心が非常に揺さぶられます。


観に行ってよかった!
また映画とは違って、舞台というものは浴びたくなる鮮烈なナマモノ性質~。
応援したい人も居ます!
また行きたいです。